この意味がわからなければ、あなたは何年経っても文芸翻訳家にはなれません_文芸翻訳のコツ#1 

40年以上にわたり、自宅で、東京で、札幌で2,000人を超える方を指導してきました。

文芸翻訳に真剣に取り組む方へ向けて「文芸翻訳のコツ」について書いていこうと思います。

“コツ”とは何か? 簡単です。

文芸翻訳とは、英語文を日本語文に訳すのではなく
英語文で書かれた“内容”を、日本語で表現することです。

つまり、必要とされているのは、100%日本語の表現能力ということです。

この意味がわからなければ、あなたは何年経っても文芸翻訳家にはなれません。

日本人の読者は、基本的に、英語の原書を持っていません。

そして、“貴方の”日本語表現だけが頼りなのです。

その日本語表現がもし日本語と英語を混ぜ合わせた中途半端なものだったら、

つまり訳している貴方にも理解できないような日本語ならば、

読者にとっては最大の裏切り行為になるでしょう。